3月のビットコイン下落時、長期保有者はほとんど売却せず【フィスコ・暗号資産コラム】

3月の第二週、コロナウイルスへの懸念が高まる中でビットコイン(BTC)をはじめとする主要な暗号資産(仮想通貨)の多くが30%前後下落した。一例をあげると、ビットコインで−34%、イーサリアム(ETH)で−39%、リップル(XRP)で−26%、ライトコインで−30%、ビットコインキャッシュ(BCH)で−35%となった。特にビットコインにおいて下落率がもっとも大きかったのが3月12日となった。ブロックチェーン分析企業コインメトリックス(Coin Metrics)は、3月17日に公開したレポートの中で、3…

3月の第二週、コロナウイルスへの懸念が高まる中でビットコイン(BTC)をはじめとする主要な暗号資産(仮想通貨)の多くが30%前後下落した。一例をあげると、ビットコインで−34%、イーサリアム(ETH)で−39%、リップル(XRP)で−26%、ライトコインで−30%、ビットコインキャッシュ(BCH)で−35%となった。特にビットコインにおいて下落率がもっとも大きかったのが3月12日となった。

ブロックチェーン分析企業コインメトリックス(Coin Metrics)は、3月17日に公開したレポートの中で、3月12日の暴落の際のビットコインの売り手は「オンチェーンのデータ分析からみると」、「主に短期保有者」である可能性が高いと考察している。

同レポートでは、ビットコインの価格暴落前後の3月9日から3月15日の期間に市場に流通していたビットコインが、過去どれくらいの期間手つかずの状態(取引されない状態)で保有されていたかという分析結果を紹介している。これによれば、上述の期間に最も流通したのは過去30日間に取引があったビットコインで、次いで過去90日間に取引があったビットコインとなった。過去1年~5年間に取引活動をせずにずっと保有された状態のままだったビットコインは、同期間においてもほとんど取引されなかった。また、3月11日と12日の二日間の取引活動のほとんどが、過去1年間に取引があったビットコインで占められていた。

このことから、12日前後の相場で取引活動を行った投資家のほとんどが過去1年以内に取引活動を行っている比較的短期間の保有者である可能性が高いとまとめている。また、仮想通貨市場が厳しい局面におかれた上述の期間においても長期保有者はほとんど取引活動を行っていなかったと考察している。

また同レポートから、同期間に多くの暗号資産の時価総額が下がったが、米ドルと1:1で価値を固定しているUSDコイン(USDC)などのステーブルコイン(価格安定型の仮想通貨)の時価総額は上昇していた点も指摘している。


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