仮想通貨の保管場所①「ホットウォレット」の特徴と注意点

仮想通貨を保管しておく「財布」=「ウォレット」 仮想通貨は、一般的な…

仮想通貨を保管しておく「財布」=「ウォレット」

仮想通貨は、一般的な通貨(法定通貨)とは異なり、紙幣や硬貨といった実体を持ちません。では、姿形を持たないお金である仮想通貨は、いったいどのように保管するものなのでしょうか。

 

仮想通貨はデジタルデータなので「データをどのような形式で保管するか」という話になるわけですが、その形式はいくつかのやり方が存在します。

 

まず、前提となる知識として「ウォレット」という言葉について触れておきましょう。仮想通貨関連の話題でよく見かける用語のひとつであり、「財布」の意味です。仮想通貨は、ウォレットにストックするものである、という点を覚えておいてください。

 

仮想通貨取引所・販売所(以下「取引所」)にもウォレットがあります。自分が保有する仮想通貨がストックされている場所であり、ここから仮想通貨を出し入れすることで仮想通貨の売買や日本円への両替などを行っています。なお、利用する取引所により「保有資産」など、ウォレット以外の表記が用いられている場合もありますが、機能としてはウォレットにほかならないので「取引所にある仮想通貨の保管場所」は「ウォレット」であるとシンプルに理解しておいてください。

 

取引所のウォレットに仮想通貨を保管しておけるのは、たしかに手間がかからず、取引も楽です。ただ、自分の持つ仮想通貨のすべてを取引所のウォレットに保管しておくのは、セキュリティの面でリスクが高すぎます。

 

取引所はインターネット上に存在する以上、ハッキングをされて取引所が保有する仮想通貨を不正に持ち去ったり、個人のIDやパスワードを盗まれたりする危険性があります。もちろん、取引所は万全を期したセキュリティ対策などを行っていますが、リスクは完全にゼロにはなりません。

 

また、取引所にシステム障害が起きて正常な取引ができなくなったり、取引所が業務停止命令などを受けて出金停止措置が講じられたりする可能性もあります。取引所の経営が破綻し、ユーザーの仮想通貨が霧散するケースもあり得るのです。

 

仮想通貨は非常に新しいテクノロジー、新しい概念であり、歴史の浅い通貨です。法整備も進められていますが、現状ではまだ十分とはいえないでしょう。

 

大切な資産である仮想通貨を守るには、自分から進んで対策を講じる姿勢が不可欠です。保有する仮想通貨を取引所のウォレットに置きっぱなしにはしておかず、他の方法で保管することを心がけるのも、そのひとつといえます。

オンライン環境で保管する「ホットウォレット」

それでは、仮想通貨の保管方法について、具体的に挙げていきましょう。

 

ウォレットは、大きく2種類に分類されます。「ホットウォレット(オンライン環境にある財布)」と「コールドウォレット(オフライン環境にある財布)」の2つです。

 

ホットウォレットには、以下のようなものが存在します。

 

●デスクトップウォレット
●オンラインウォレット
●モバイルウォレット

 

《デスクトップウォレット》

自分のパソコンに仮想通貨に関するデータをダウンロードし、手元(ローカル環境)で保管する方法です。専用のソフトをインストールし、データを管理します。ソフトの初期設定がわかりづらかったり、多少手間だったりすることもありますが、パソコンを普通に使いこなすレベルの知識があれば、すぐに使いこなせるようになるでしょう。PCが故障するなどしても、パスワードがあれば基本的に復元可能です。

 

ただ、パソコンは一般的に、インターネットに接続した状態で使われることが多いので、ハッキングを受けたり、ウィルスに感染したりして仮想通貨のデータが盗まれたり壊されたりする危険性があります。そのため、パソコン自体のセキュリティ対策はしっかりと講じておかなければなりません。

 

高額の仮想通貨を長い間保存するのであれば、パソコンをインターネットに接続しない状態にして保管したり、複数台のパソコンに分散して保管するといった対策を講じると、より安全でしょう。

 

言うまでもなく、ログインIDやアプリにアクセスするためのパスワード、復元用パスワードを紛失してしまうと、データがPC内にあっても復旧できないので注意が必要です。

 

《オンラインウォレット》

インターネット上の財布です。自分のパソコンにソフトをインストールするといった手間がなく、登録するだけで利用できるので簡単です。

 

また、デスクトップウォレットなど自分の手元でデータを管理し、自分で守らなければならない方法と違い、セキュリティなどはサービス提供会社に一任できるので、信頼できるオンラインウォレットであれば、日常的な確認も必要最小限で済むでしょう。

 

とはいえ、インターネット上にデータを保管しておく、という点では仮想通貨取引所のウォレットと同じく、外部からデータを盗まれたり、破壊されたりするリスクが想定されます。

 

インターネット上に、取引所以外の保管場所を複数確保して資産を分散し、リスクヘッジする……という意味では手軽で便利な方法でしょう。ただ、高額の仮想通貨を一箇所に保管しておくためのツールとしてはあまりおすすめできません。

 

《モバイルウォレット》

スマートフォンのアプリで仮想通貨を管理します。端末のなかに仮想通貨のデータを保管するタイプと、アプリからオンラインウォレットにアクセスして仮想通貨のデータを読み出すタイプがあります。

 

QRコードを表示させることで、仮想通貨での支払いに対応した店舗や自動販売機などで手軽に利用できるのは魅力です。携帯端末なのでデータの持ち運びも簡単。日常の財布として利用するのであれば、とても利便性が高い方法といえるでしょう。

 

とはいえ、スマホを落としたり、盗まれたりする可能性もあるので、オンラインウォレットと同様に、高額の仮想通貨を保管しておくには不向きです。あくまで普段づかいの範囲で仮想通貨をストックし、持ち歩く方法と捉えておきましょう。


本メディア並びに本メディアの記事は、投資を促したり、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、合同会社幻冬舎ゴールドオンライン、幻冬舎グループは、本メディアの情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。