カナダの仮想通貨取引所、約158億円の仮想通貨失う【フィスコ・ビットコインニュース】

カナダの仮想通貨取引所Quadrigaが昨年12月に創業者が急死したことによって同社の保有していたビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を含む1億9000万カナダドル(約158億円)相当の仮想通貨にアクセスできなくなったとして、カナダのノバスコシア州立最高裁判所に債権者保護が申請されている。巨額の仮想通貨がアクセス不可で失われることになれば、需給が引き締まる可能性もある。カナダの公共放送局であるカナダ放送協会(CBC)によると、同取引所では2013年の創業当初から、仮想通貨資産の大部分を「コ…

カナダの仮想通貨取引所Quadrigaが昨年12月に創業者が急死したことによって同社の保有していたビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を含む1億9000万カナダドル(約158億円)相当の仮想通貨にアクセスできなくなったとして、カナダのノバスコシア州立最高裁判所に債権者保護が申請されている。巨額の仮想通貨がアクセス不可で失われることになれば、需給が引き締まる可能性もある。

カナダの公共放送局であるカナダ放送協会(CBC)によると、同取引所では2013年の創業当初から、仮想通貨資産の大部分を「コールドウォレット」と呼ばれるオフラインのストレージ・システムに保管することでハッキングや盗難被害を防ぐ体制を取っていた。創業者であるジェラルド・コットン氏が唯一、これらの資産管理の責任者としてウォレットにアクセスするためのデジタル・セキュリティ・キーを管理していた。

アーンスト・アンド・ヤングが裁判所に提出した報告書によれば、同氏の死後「Quadrigaはコールドウォレットにアクセスできないか、もしくはコールドウォレットに仮想通貨が保管されていることを確認できないかのどちらか、もしくはその双方の状態であることが判明した」としている。また、同氏の遺族は宣誓供述書の中で「パスワードも復元キーもわから」ず、また「幾度も念入りに捜索したが、パスワードを探しだすことができなかった」としている。

同取引所は約92,000人のユーザーに2億6,000万カナダドル(約216億円)相当以上の未払いがあるとされているが、375,000カナダドル(約3,000万円)の現金しか所有していない。ノバスコシア州立最高裁判所ではパスワードの紛失したコールドウォレットに保管されている仮想通貨を含めた資産を見つける期間として30日間を与えているが、Quadrigaでは見つからない場合の債務返済のために同取引所の売却も含めて検討していると報じられている。

報道からは、具体的にどの程度のビットコインとイーサリアムがQuadrigaのコールドウォレットに保管されているかは明らかにされていない。また、現状ではパスワードを所有する内部の人間が偽りの証言をしている可能性も捨てきれない状態ではある。だが、ビットコインとイーサリアムを含む約158億円相当という巨額の仮想通貨がこのままアクセス不可によって失われるということになれば、需給が引き締まり、結果として仮想通貨価格にプラスの要因となる事態も想定される。


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